2008-06-22から1日間の記事一覧

『忘却症のための記憶』(10)

それでも鳥は血の籠から立ち上がって、わたしにその約束を尋ねはじめる。「わたしは籠の中の開かれた場所にいるのですか?」 わたしはベイルートを通り過ぎて、羽根でできた籠を見る。1980年のことだ。わたしの詩は挑発的で冷笑的だった。わたしはただのよそ…