2008-05-10から1日間の記事一覧

『忘却症のための記憶』(1)

ひとつの夢が覚めて、またひとつの夢が生まれる――。 ――だいじょうぶ?わかる、生きてるの? ――どうやってわかった、この時間に、おれがあんたの膝に頭をのっけて眠ってることが? ――あなたが、わたしの腹のなかをひっかきまわしたんで、目を覚まされたのよ。…